さまざまな女性から注目され、憧れの的であるパリジェンヌのファッション。
シンプルなシャツに着古したジーンズ、くたくたのバレエシューズで、パリジェンヌは颯爽とパリの街を歩いていきます。
驚くほど飾り気のないファッションなのに、どうしておしゃれに見えるのでしょうか?
今回は、パリジェンヌのファッションルールと、おしゃれに見えるヒミツを教えます!
パリジェンヌのファッション、そこには実はルールがあったのです。
〇パリジェンヌファッションの特徴
ファッション雑誌やおしゃれな書籍で、話題の“パリジェンヌ”のファッション。
ファッションの世界的イベント「パリ・コレクション」の舞台に暮らすパリジェンヌたちのファッションは、その華やかなイメージからはほど遠いシンプルなものです。
彼女たちが身に着けるものは、最新のファッションアイテムでも名の知れたブランドでもありません。
手を加えながら何十年着ているか分からないお気に入りであったり、大好きなおばあちゃんからのおさがりだったりもします。
パリジェンヌのファッションが魅力的に写るのは、自分自身としっかり向き合い、自らの魅力を追究し続けているからです。
その背景にあるその生き方・考え方からにじみ出るゆるぎのないスタイルに、心を動かされるのでしょう。
◆パリジェンヌファッションのルール6か条◆
パリジェンヌのファッションを観察していると、ある一定のルールが見えてきます。
それは今日からでも真似できそうなとても簡単なルールです。
自分らしい魅力を引き立てる、パリジェンヌのファッションルールをご紹介します。
①シンプルでベーシックなものを選ぶ
パリジェンヌはみんな同じようなシンプルでベーシックなアイテムを身に着けています。
そのカラーは、グレイトーンのパリの街並みに寄り添うようなシックな黒や白、グレイやネイビーが中心で、全身で使用するカラーは2~3色までに抑えられています。
TPO(時と所と場合)を大切にするパリジェンヌは、ファッションで大切なのはその場から浮きあがって目立つことではなく、美しく溶け込み、調和することだと考えます。
ひとりひとりが自分らしい着こなしをしていれば、目に入ってくるのはアイテムではなく、その人そのものです。
まずは誰もが着ているようなベーシックでシンプルなアイテムを手に取り、鏡の前で自分らしい着こなしを徹底的に追究してみましょう。
②必要最低限の数に絞り込む
近年、パリジェンヌのコンパクトなクローゼットを取り上げた書籍を見かけます。
そのために生きていると言っても過言ではない、大好きなバカンスに備えて無駄な出費を極力控えるので、パリジェンヌの金銭感覚はとてもシビアです。
ファッションにおいても少ないアイテムでいかに想像力を働かせて着まわすかということを考えます。
少ないワードローブの中では1枚1枚が重要な役割を担うため、質やディティール、色など、あらゆる方向からその1枚を真剣に吟味します。
アイテムを厳選し、クリエイティブに着こなしを工夫することは、“洗練”への近道にもなります。
まずは自身のワードローブを見直しましょう。同じアイテムを色違いやブランド違いで何枚も持ったりしていませんか?
それぞれのアイテムで自分に最も似合うディティールを追究し、各アイテム1枚にしてみましょう。
なんとなく手に入れた何枚もの服を代わる代わる身に着けていた時よりも、とっておきの1枚を頻繁に着ていることの方がおしゃれに見えることに驚くはずです。
〈パリジェンヌのアイテム一例〉
・トレンチコート
・テーラードジャケット
・Vネックのセーター
・白いシャツ
・ボーダーTシャツ
・ジーンズ
・ブラックドレス
・ストール
・トートバッグ
・バレエシューズ
③サイズ感を追究する
街ゆくパリジェンヌたちのファッションに目をやると、ひとつひとつのアイテムがまるで仕立てたようにぴったりと身体にフィットしていることが分かります。
パリジェンヌたちは、おしゃれの分かれ道はサイズ感であるということを理解しています。どんなにおしゃれなアイテムでも、身体に合っておらず本来のシルエットが生かせていなければ、魅力的には見えません。
パリジェンヌは欲しいアイテムが決まると、まず納得いくまでたっぷりと時間をかけて試着をします。
パリジェンヌファッションを目指すなら、ますはサイズ表記だけで判断せず、いつものサイズの前後2~3サイズまで試着し、全身鏡でバランスを見ながら裾・丈、ボリューム感などシルエットを調整しましょう。
きっと自分が美しく見えるベストバランスを発見できるはずです。
④実年齢よりオトナに見せる
フランスでは一般的に「若さ」は称賛されすぎず、年齢を重ね、これまで経験してきた人生が匂いたつような、成熟した女性こそ魅力的だとされています。
パリジェンヌにとって、「若く見える」とは「未熟に見える」と同義語なのです。
パリジェンヌに近づくためには、幼く見えがちな短すぎる丈、フリルやリボンなどの過剰な装飾、可愛らしい印象の色・柄は、避けた方が良いでしょう。
そのアイテムを身に着けることで、自分が実年齢よりも1~2歳上の成熟したオトナに見えるかどうかという点を大切にしてください。
⑤身体のラインを見せる
“アムール(愛)の国”・フランスに暮らすパリジェンヌたちは、女性らしさやセクシーさを表現することも大切にしています。
ゆったりとしたシルエットで体のラインを覆い隠すということはせずに、身体にぴったりフィットし、ボディラインがはっきりと分かるようなアイテムを選びます。
常にボディラインを見られている緊張感が、美意識の向上にも役立ちます。
上下のアイテムともにボリュームを抑え、シルエットは縦にIラインに見えるように意識しましょう。思い切っていつもよりワンサイズ下も試してみてください。
⑥姿勢を正して歩く
パリジェンヌのファッションを語るうえで、歩き姿、立ち振る舞いの美しさは外すことのできない要素です。
背中を丸め、小さな歩幅で隠れるように歩いていると、スタイルが悪く自信が無さそうに見えてしまい、どんなアイテムを身に着けていても魅力的に見えません。
背筋をぴんと伸ばして颯爽と歩く姿は、それだけで美しくおしゃれに見せてくれます。
胸をはって、周りの景色を存分に味わいながらテンポ良く歩きましょう。
きっとその姿はいつもより魅力的でおしゃれに見えるはずです。
〈パリジェンヌのウォーキング〉
①目線を上にあげる
②かかとに重心を置く
③膝の裏をのばす
④腕を後ろにしっかり引く
⑤一本の線の上を歩くイメージを持つ
⑥歩幅は大きくキビキビ歩く
まとめ
パリジェンヌのファッションがとても魅力的でおしゃれに見えるのは、そこにゆるぎのない「自分らしさ」があるからなんですね。
この記事を参考に、パリジェンヌファッションに是非チャレンジしてみてください。
パリジェンヌファッション
- 2021年2月22日
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